Fabric Engine archiveのインストール

Fabric Engine は Windows7 SP1 (以降)64-bit、CentOS 6.x 64-bit、Mac OS X 10.7 “Lion” (以降)で動作します。

注釈

Windows では Visual Studio 2013 redistributable が必要となります。

Fabric Engine はプラットフォームごとに1つのアーカイブファイルとして提供されています。アーカイブは以下の要素が含まれます

  • bin kl, kl2dfg and kl2edkなどのバイナリ形式のツール
  • Documentation HTML、RST形式の文書
  • Exts 公式サポートされている全KL拡張
  • include 利用可能なAPI群の C/C++ headerファイル
  • lib 利用可能なAPI群の C/C++ ライブラリファイル
  • Presets Fabric Canvas プリセット
  • Python サポートバージョンごとの python modules。Fabric Core python clientが含まれる
  • Resources スタンドアロン版サンプルで使用する補助リソース
  • Samples DCC統合版やスタンドアロン版用のサンプルファイル
  • Sources KL拡張やスタンドアロン版のソースコード
  • DCCIntegrations Fabric EngineのDCC統合版
  • Tests Fabric Core やKL拡張の Unit Test コード

Fabric Engine をマシンにインストールするには、まずアーカイブを展開しましょう。 Fabric Engine を別名の場所におくことで複数のバージョンをインストールすることもできます。

Fabricスタンドアロン版の起動(canvas.py)

バージョン 2.2.0 で追加.

2.2.0 になり、Fabricスタンドアロン版は Python に書き換えられました。 canvas.py はシステムに 64 bit版 Python 2.7 (the VFX Reference Platform に定義されるように)(訳注: http://www.vfxplatform.com/ 参照)のインストールを必要とします。OS Xと最近のLinuxディストリビューションでは最初から組み込まれているでしょう。(かりに Python 2.7.x をインストールしていないあるいは古いのであれば、インストールしてください。パッケージマネージャを使用してもよいですし、手動でもよいです)注意点として、システムの Python のディフォルトバージョンが 2.7 である必要があります。さもないとシェルスクリプト environment.sh が正常に動作しない可能性があります。 Python 2.7がディフォルトバージョンでない場合、 environment.sh もしくは prompt.bat を編集し PYTHONPATH を正してください。システムのディフォルトバージョンを正すには Windowsの場合単純に、Python 2.7 のインストールを行うだけです。PATH環境変数にその Python ディストリビューションのディレクトリが含まれたことをかくにんします。

注釈

OSXでは現在、ディフォルトのPythonの利用が必要です。homebrew やたのパッケージマネージャ由来の新しいバージョンのものをインストールしている場合は、Fabricスタンドアロンを実行する際、 /usr/bin/python 以下のシステムバージョンを利用していることを確認してください。

Fabric Engine は多くの環境変数に依存し動作します。そのため利便性向上のため canvas.py を起動する canvas.bat (Windows) と canvas.sh (Linux / OSX) ファイルを提供しています。これらのファイルをダブルクリックすると、内部で environment.bat (Windows) あるいは environment.sh (Linux / OSX) を呼び出し環境変数を設定、 python bin/canvas.py を起動します。この方法以外にも、環境変数を手動で設定することも可能です。いかに述べます。

Windows:

prompt.bat ファイルを開き全環境変数を設定します。 mingw / Git Bash を使用している場合はかわりに environment.sh を用います。

source environment.sh

Windowsでは、以後この文書の手順は mingw もしくは Git Bash を使用するものとし記述します。

Linux / OSX:

環境変数を適切に設定するにはターミナルセッションに environment.sh を読み込みます。

source environment.sh

ターミナル/コマンドプロンプトから canvas.py と打鍵し canvas.py を実行します:

canvas.py

あるいは python と一緒に呼び出します: python bin/canvas.py:

python $FABRIC_DIR/bin/canvas.py

注釈

Fabric Engine 初回起動時には、KLコンパイラによりすべてのKL拡張が動作環境に応じて最適化とコンパイルされます。これには数分を要します。また、起動後にライセンスダイアログが出るかもしれません。次のセクションへと進み、基本的操作と、ライセンスのインストールについて確認しましょう。