ラインセンス ガイド¶
概要¶
Fabric ではライセンス管理に Reprise License Manager (以下 RLM)を使用します。 Fabric Engine 起動時に有効なライセンスがあるかないかを検証し、ユーザに状態を通知します。
動作¶
Fabric アプリケーション起動する際、有効なライセンスを確認します。確認できない場合、各個人向けの RLM ノードロック評価ライセンスを入力するウィンドを表示します。有効なライセンスを持たない場合、Fabric は処理の実行を続けますが、15分に1回15秒間、強制的に処理を停止し、ライセンスウィンドを再び表示します。
Fabric50 プログラムの利用者だけでなく、商用・教育利用カスタマーも、RLMフローティング・ライセンスを受け取ることになります。フローティング・ライセンスにより、ある組織はRLMサーバを中心に配置し、ユーザは個別にライセンス確認を行うこと無く、そのサーバに対してライセンス認証を行うことができるようになります。フローティング・ライセンスサーバでは、決められた数のライセンスを保持し、その数ぶんだけのユーザがいつでもそのライセンスを利用するソフトウェアを使用することができます。実際のユーザ数はライセンスの数よりも多数になりえます。なぜならフローティング・ライセンスでは、任意のタイミングでライセンスを上限までの「チェックアウト」を許可するだけであり、ユーザがそのソフトを終了すると、ライセンスは「チェックイン」され、それを再び他のユーザが利用することができるためです。フローティング・ライセンスの管理についてのより詳しい情報は RLMサーバとフローティング・ライセンス を参照してください。
フローティング・ライセンスを利用するには、ライセンス検証のため全てユーザがそのRLMサーバにアクセス ― LAN内からであろうと、自宅からのVPN接続であろうと― 可能である必要があります。
プラグインのライセンス¶
Fabricプラグイン(例えば Maya)は実際に処理を開始した時にライセンスをチェックアウトします。つまりプラグインが「アイドル」な状態 ― アプリにロードされているが未使用の場合、ライセンスを使用しません。ただし、ライセンスが一旦チェックアウトされると Fabricプラグインがアンロードされるまで、使用中のままになります。
ライセンスの種類・形態¶
利用可能なライセンスの種類についてのより詳しい情報は、Fabricの .zip ファイルを展開しインストールしたルートフォルダ中に含まれる、 LICENSE.txt ファイルを参照してください。
ライセンスファイルの格納パス¶
通常、ノードロック評価ライセンスを使用するユーザであれば、Fabricのライセンス格納先について悩む必要はありません。ライセンスウィンドが表示され必要に応じアップデートされます。なんらかの理由により、ライセンスファイル格納場所へのアクセスが必要であれば、 Linux / OSX であれば:
$HOME/.fabric-engine/rlm/
Windows では:
%APPDATA%\Fabric Engine\rlm\
RLMサーバとフローティング・ライセンス¶
RLMサーバの準備¶
RLMサーバを使用するため、既存のRLMサーバがなければ、まずはシステムに応じたRLMサーバパッケージをダウンロードしましょう。
このサーバパッケージには3つのファイルが含まれます。 rlm, rlmutil バイナリ, fabricinc.set
―これはRLMサーバを通じ Fabric Engine のライセンスを有効にするファイル ― の3つです。
既にRLMサーバを走らせている場合¶
ネットワーク上に既存の RLMサーバが走っているのであれば、必要な手順はただ fabricinc.set
ファイルをRLMサーバのディレクトリに追加し、 .lic license ファイル(後述)を取得し追加するだけです。
新規 RLMサーバのインストール¶
既存のRLMサーバがない場合、上記のパッケージにより提供される rlm バイナリを利用しインストール可能です。パッケージ内のファイルをライセンスサーバシステム上の任意のフォルダにコピーします; .lic license ファイル(後述)を入手し、同じフォルダに配置します; rlm バイナリを実行し、RLMサーバを起動します。ディフォルトのママサーバを実行すると 5053番ポート上で実行します。
Windows ではファイアウォールのポート開放を行うかの通知がされます。ネットワーク上の他のマシンから、そのRLMサーバへ接続を行う際に必要となります。
RLMサーバのインストール上のトラブルについては help を参照してください。
フローティング・ライセンスの取得¶
Fabric50 ライセンスのリクエストを送るには、ライセンスサーバを実行するマシンの「Host ID」が必要となります。Fabric Engine チームがそれを基にライセンスファイルを作成するためです。システムの「Host ID」を取得するには、上述のパッケージに含まれる rlmutil バイナリを使用します。パッケージを解凍したフォルダに行き、コマンドプロンプトを開き、以下を実行します:
./rlmutil rlmhostid
これにより、以下の結果のようになるでしょう:
user@host~/fabric-rlm$ ./rlmutil rlmhostid
rlmutil v9.4
Copyright (C) 2006-2012, Reprise Software, Inc. All rights reserved.
Hostid of this machine: e0e0e0e0e0e0 a0a0a0a0a0a0
マシンの設定により異なる「Host ID」の値が表示されます。この値をコピーし Fabric Engine ライセンスリクエスト(以下から)の「Host ID」欄に、その他の必要項目と共に入力します。
リクエストが処理された後、Fabric Engine チームからライセンスが送られます。このライセンスを .lic 拡張子(例: fabric.lic)のファイルとしてコピーします。RLMサーバをインストールしたフォルダへと、このライセンスファイルをコピーします。ライセンスサーバを再起動し、 Fabric Engine のライセンスを適切に処理するRLMサーバの準備が整います。
RLMサーバをライセンシングに利用する¶
Once your RLM server is running you’ll need to point your user instances of Fabric Engine to this server. This can be done via the standard RLM environment variable:
RLM_LICENSE=port@host
Or via the Fabric-specific RLM variable:
fabricinc_LICENSE=port@host
ライセンスサーバが実行中であり、正しい host, port が入力されているのであれば、あなたの Fabric Engine のコピーはライセンスされます。
Fabric 2 のライセンスを 1.x とともに実行する¶
ユーザの中には、Fabric 2とともに、以前の Fabric 1.x を継続し、双方のライセンスを実行する必要があるでしょう。このためには、双方の .lic ファイルをそれぞれ別の名前にし、RLMサーバのフォルダへと配置しましょう。
カスタムサーバ設定¶
RLMでは、エンドユーザが ISV Options File によりライセンスにまつわるパラメータを設定することができます。このオプションファイルは、 fabricinc.opt
と名付け、 fabricinc.set
ファイルと同じディレクトリに配置します。利用可能な全オプションは以下にあります:
グループ毎のライセンス¶
ユーザの中には― 永続的に特定の数のサーバライセンスを特定のグループに割当て、残りをフローティング・ライセンスとして全員に割り当てたままにする― といった必要がある方もいらっしゃるかもしれません。このためには、先ほどのオプションファイル中に GROUP, HOST_GROUP, RESERVE オプションを利用します。
オプションファイル中、まずはじめにグループを作成します。グループに属するユーザ名(もしくはホスト名)を記述します。GROUP オプションによりユーザ名のリストを作成します。ホスト名であれば HOST_GROUP を使用します。
GROUP <groupname> [ <user> <user> ... ]
HOST_GROUP <groupname> [ <host> <host> ... ]
設定例:
GROUP developers steve joe david
HOST_GROUP devhosts myhost joesbox davepc
グループが作成されると、オプションファイル中 RESERVE 行をによりライセンスをそのグループへと割当てできるようになります。
RESERVE <number> fabric [ GROUP | HOST_GROUP ] <groupname>
設定例:
RESERVE 5 fabric GROUP developers
RESERVE 10 fabric HOST_GROUP devhosts
RLMサーバを再起動すると、指定の数のライセンスがそのグループに対し利用可能となり、残りは誰にも有効となります。
Getting Help¶
For further information regarding RLM licensing you can consult either the License Administrators section on the Reprise website, which is the “definitive reference area” according to Reprise and/or the RLM End-User Manual:
Fabric Engine とライセンスに関する追加のお問い合わせは support@fabricengine.com
までお問い合わせください。